2013/01/16

ベルギーの双子が安楽死を選んだ理由



Twin cherries / Simo ubuntu
ベルギーの双子が安楽死を選んだ理由 - Newsweek
聴覚障害のあった双子、マークとエディー・バーベッセムは、病で視力も失うことが分かってから安楽死を依頼できる医師を探し始めた。お互いの顔を見られなくなってしまうことが耐えられなかったからだという。
彼らの願いに手を貸した医師デビッド・デュフールによれば、2人は穏やかな最期を迎えたという。「コーヒーを飲みながら両親やきょうだいと最後の会話を交わしていた。その別れはとても平穏で美しかった。2人は最後に小さく手を振ってさよならをした」と、デュフールはドイツの地元メディアに語った。 

考えさせられる問題です。
高齢化が進む日本だからこそ考えなければならない問題だとも言えます。

2010年の「健康寿命」は男性が70.42歳・女性は73.62歳。
同年の平均寿命は男性79.55歳、女性が86.3歳。
健康寿命とは、介護を受けたり病気で寝たきりにならず
自立して健康に生活できる年齢のことです。

男女それぞれ10年ほど誰かに依存しなければいけません。
もちろん「依存」程度の差はあると思いますので一概には言えません。
しかし自分の意思が無くなってから10年ほど
ただ息をして生かされているような状態が考えられるわけです。

学校・就職と人生を自分で決めなければいけない社会なのですから
最後も意思を尊重していいんじゃないかと素朴には思えます。
命の最後だけ、異様に強調されて尊重しろと言われている印象です。
それは例えばホームレスを路上に放置しているような社会の姿勢と
矛盾している気がします。
自分が「生きている」と思うところにこそ生がある。...と
少なくとも今は思っているのですが。

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