2013/06/25

新MacBook AirのWi-Fiにさらなる問題が発覚

発売されたばかりの2013年モデルMacBook Air。
Haswellプロセッサ搭載によって伸びた稼働時間にスポットが当たりがちですが
先日、新しい802.11ac規格に対応したWi-Fiに問題がある可能性が報じられています。
今回またWi-Fi関連で別の問題が明らかになりました。
One of the major upgrades found in Apple's latest MacBook Air is the inclusion of 802.11ac Wi-Fi, but a discovery on Monday appears to show an issue in OS X 10.8 Mountain Lion is hampering the laptop from reaching peak data transfer speeds.
最新のMacBook Airの大きな向上点の1つに802.11ac Wi-Fi規格のサポートがありましたが、OS X 10.8 Mountain Lionがデータの転送速度がピークに達するのを阻害している問題が月曜日(6/25)に持ち上がりました。

AnandTechのShimpiさんという方が
"mid-2013モデル"と呼ばれる最新の13インチMacBook Airのレビューにて
802.11acでのファイル転送速度の実測値が不自然に遅いことに気付きました。
それがOS X Mountain Lionのソフトウェア的な問題と思われるとのこと。

802.11ac規格を使った転送速度は169.6Mbpsで頭打ちになり
ネットワークのテストツールを使って計測した533Mbpsよりはるかに遅かったそうです。
Shimpiさんはその後、AFP・SMB(どちらもファイル共有の規格)が
問題であることを突き止めました。
より技術的には11acでTCPウィンドウが拡大できない、ということのようです。
「オレはこんなにデータを受け取っても全然余裕だぜバッチコイ」みたいな
送受信しているデータとは別に機器同士で密かにやりとりされている情報です。
送信する情報量を調節しているのですが
そこがうまく動いていない模様。

Shimpiさんいわく、新しいMacBook Airで
802.11acによる"amazing"なファイル転送速度が実現できないのが悪いニュース。
ですが、これはソフトウェアだけの問題にとどまりそうなのがいいニュースとのこと。
つまり、ソフトウェア・アップデートで修正されるだろうということですね。
彼はすでにこの問題をAppleに伝えているようです。

ソフト的な問題ということで、一安心ですが
やはり「はつもの」ということで不具合はでてきますね。
普及し始めたばかりの802.11ac規格での問題ですので
対応したルーターやアクセスポイントを使っていなければ影響はないわけで
無視しちゃっていい人も多いかとは思いますが...一抹の気持ち悪さは否めません。

ちなみに先日お伝えしたWi-Fiが切断するという今回とは別の問題についても
Appleが調査を始めているということです。
しかし、こちらはユニットを回収して調査を進めているようですので
ひょっとするとハード的な問題である可能性もあります。
冒険をしたくない方は
もう少し購入を待ったほうがいいかもしれませんね。

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